只今、ウィンブルドン開催中!
テニスの四大国際大会=全英、全米,全仏,全豪
の中でも最古の伝統があり、スポーツという側面だけではなく、一種の社交場のよう。
全仏オープンは、いわゆる「クレーコート」で、赤土のコートが特徴ですね。
全英オープン、つまり「ウィンブルドン」も、テレビの放映を見た瞬間、「ウィンブルドンだ!」と一目でわかります。
もっと見たかったウィンブルドンの白い錦織圭選手
なんと名前もWhite選手。
ここまで真っ白が見られるのは、「ウィンブルドン」と「新興宗教」だけ?!
褐色の肌には、白もまた違った印象に。
ファッションにはメリハリ(=明度差)が大切を再認識させてくれるかっこよさ。
そうそう。 それは、「ウエアも靴も何もかも白一色」だからです。
昔からの約束事ですが、去年新たにガイドラインが出され、下着にいたるまで、白一色に厳格化されました。
しかも「オフホワイトやクリーム色は白ではない」という規定があり、
新興宗教の団体以外では見られないようなほど、真っ白一色です。
その理由は、
①白が最も汗染みが目立たない色だからとか、
②1884年の女子シングルス部門の初代優勝者であるモード・ワトソン(イングランド)が白で揃えたからだとか。
最近は、下着チェックまでする規定の厳しさに選手からも批判の声も多いようです。
ちょっと驚きの厳しさですが、
とはいえ、少し前までは、日本でも
テニスウエアといえば、白基調のポロシャツでした。
それが次第に変化し
■各メーカーもカラフルな物を沢山売りたいし、
■プレーヤーも、自己主張したいし。
世界中に放映されるスポーツアイテムは、
どんどんカラフル化していきます。
このような現象は、テニスウエアに限らず、色の浸透の大原則です。
「はじめは無彩色から始まって、大衆化するに従いカラフルになる」
のです。
家電しかり。車しかり。
話しは戻って、
ウィンブルドンが白にこだわるのは、上の①②の理由ではなく、
いわゆる、それが「伝統だから」であり、
「この大会が他の大会とは異なる特別のもの」ということを示したいのでしょう。
「白そのものが特別の色」なのです。
もっと言えば、新興宗教が白なのも同じ理由です。それが「特別な色だから」
日本の天皇の服色も古代は「白」でした。漂白技術の発達していない昔は、白はとても贅沢な色で、よく目立ち、特別だったのです。(そもそも白は、顕らか=目立つもの、という意味ですから)
その意味で、ウィンブルドンの「オフホワイトは白ではない」という見解も納得です。
オフホワイトは、ちまたにあふれる色ですが、真っ白というのは、意外とそうそうある色ではありません。(プラスチックのような無機的な白は多いですが、生地のような有機的な白は少ない)
逆に言うと、日常生活では真っ白は、宗教を連想させるので、少なくとも、全身白ずくめは「変な人」っぽいから気をつけた方がいいですね。
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