過去問3級「混色」2011年夏

加法混色の三原色はRGBと覚えておくこと。
まず、加法とは足し算のこと。減法とは引き算のことですね。

1つの電球に、もう1つ電球を増やすと、必ず、絶対に、より明るくなりますね。どんな光であっても、前よりは明るくなります。明るくなる=光が足し算=加法混色なのです。

つまり、光の混色=加法混色です。

あなたの身の回りで、どんな色が加法混色なのか考えてみてください。

まず、照明光の色、イルミネーションの色

ぴかぴかと光っている電光掲示板の色、、、、、

 

それと・・・_??

そうそう、今あなたが見ているこの液晶画面の色も加法混色です。

パソコンでもスマホでも、太陽の光がなくなっても、自らが

光っている色は加法混色です。

 

もちろん、テレビの色も加法混色です。

※ただし、照明光の色とスマホやテレビの色は同じ加法混色でも、ちょっと異なるので、それはまた後で※

 

加法混色のRGBについて

RGBはもちろん、Red Green  Blue のことです。

赤・緑・青ですね。

 

つまり、今あなたが見ているスマホの色は「赤と緑と青」の色なんです。

 

え、そんなことないよぅ〜〜。白の背景に黒文字だよ、、、って思いますよね。

それが混色というものです。

まず、黒い文字、これは何も発光していない。あなたが、スマホの電源をオフにした時と同じ状態です。

次に、白い文字、これは白い光が目の中に入っているのではなくて、「赤と緑と青」の3つの光が目に入ってきているのです。赤と緑と青の3色光が均等なので、

結局、特定の色みではなく、白く見えるのです。

 

 


これは少し難しい問題です。
加法混色の三原色RGB、つまり赤・緑・青を全部混色すれば白く事は知っていますよね。しかし、この問題には赤・緑・青という選択肢はありません。

(困ったねぇ、、、)

その代わり、CシアンとかMマゼンタが登場しています。

CシアンとMマゼンタは色料の三原色です。普通は、顔料のことを言うので、重ねあわせて白くなるはずはないでのすが、ここでは、
Cシアンは、青緑色をした色光
Mマゼンタは、赤紫をした色光を指しているのでしょう。

 

ここで頭に浮かべて欲しいのは色相環です。色相環とは赤→橙→黄→緑→青→紫→赤紫→そして最初の赤に戻ることです。

色相は環で表すことが出来ます。明度と彩度は大小なので直線で表されますが、色相は環で表されます。

この色相環は色を学習するときの基本中の基本ですので、しっかりと

自分のモノにしましょう。

色相環を読み解くポイントは、真正面にある色同士は無彩色になることです。

ここも「重ねて白くなる」もの=「重ねて無彩色になるもの」ですから、

言い換えると、色相環上で真正面にある色相同士はどれですか

を問われています。

解答の、シアン(青緑)と赤は、色相環で真正面にある色同士になります。

(色相環については、またつづく)

 

加法混色には、同時加法混色と継時加法混色、併置加法混色の3つのパターンがあります。次の問題は、継時加法混色がどういうものがを問われています。

①②③④の中で、回転混色版だけ2つの色を同時に見ていません。回転混色版とは、例えば、半分を赤、半分を黄に塗られた紙を高速回転させたら、橙色に見えるというものです。赤と黄は一緒に眼に入ってはいません継時的に眼に飛ぶこんできます。

継時とは時間をツナグ、つまり、同時ではないのです。

赤→黄→赤→黄→赤→黄と、極めて小さい時間差で2色を見ているために、

私たちは2色だと判別できず、中間の橙色だ、、と感じてしますのです。このような混色を継時加法混色といいます。

このような見え方は①〜④の中では③のみです。

①②④は、2色以上の色を同時に見ています。並んで置いてあるのですから、併置加法混色と呼ばれています。

 

また、併置加法混色と継時加法混色を合わせて中間混色と言います。