数年前までは、テレビやデジカメが新発売されるたびに、
「美しい何千万色、何億色の色を再現」というような謳い文句をよく目にしました。
最近、そういうキャッチコピーは見かけせんね。
というのも、何億色になろうが、私たちにとって、既に意味の無い数字だからです。
そもそも人が、色を見極める事のできる色数は、750万色〜1000万色と言われています。この数字も、理論上のもので、実際のところ、よくわかりません。
数えられませんから。
何億色などは、数字の遊びで、そんなに色数を増やしても、私たちには、その違いを見分ける能力を持っていません。
さて、
色の勉強をするということは、まず「頭の中に色の引き出しを作ることです。」ということを先日、書きました。
何千万の色を整理する引き出しを頭の中に作ることで、文字通り、色の引き出し方が変わってきます。
これは、
収納ボックスを、ちゃんと作って、整理して収納した方が、必要な時に、即座に取り出せるという整理整頓術と同じことです。
そのために、まず、今日は1つだけ意識して、おきましょう!
「色」と「色み」をきちんと区別しよう!!
ということです。
例えば、
赤に白をどんどん混ぜていくと、ピンクになるのは、経験的にわかりますね。
「赤+白=ピンク」となります。
ピンクの元は「赤」です。
これをピンクの母親は赤、と捉えましょう。
赤の子供はピンクです。
正確に表現すると、ピンクの色みは赤なのです。
白や黒には色みはありませんから、赤に白や黒を加えても色みは変わりません。
ですから、ピンクと赤は同じ赤の色みです。
「赤とピンクは異なる色」だけど、
「赤とピンクは同じ色み」です。
これは大切なことです。
そして、母親は子供をたくさん持てますが、
子供の母親は1人しかありません。
つまり同じ色みの色(姉妹)はたくさんあるのです。
逆の言い方をすれば、
まったく違った外見の色でも、同じ色み(同じ母親)である場合もあります。
(このような色同士は組み合わせると、姉妹同士なのでしっくりと調和します)。
では、母親探し(色みあてクイズ)をしましょう。
ピンクの母親は →赤ですネ。
では、茶色の母親は???
↓
↓
↓
↓
↓
茶色の母親は、橙です。
空色の母親は 青です。
この辺りはとても大切なことなのです。
(つづく)