キアロスクーロとは

カラヴァッジョ「マタイの召命」
カラヴァッジョ「マタイの召命」1597年頃

キアロスクーロという言葉を知っていますか?イタリア語で明暗という意味で、レオナルド・ダ・ヴィンチが開拓した、光と影の劇的な対比を強調する手法です。

レオナルドダヴィンチはおもに形の肉付けのために、この手法を用いました。

イタリアの画家カラヴァッジョ(1571-1610年)をはじめとする画家たちは、物語性や精神的な意味を高めるたまに、これを追求しました。

人物にスポットライトをあてると同時に、深い影によって対象に立体感を与え、その輪郭の一部が闇の中に呑み込まれてしますような表現を用いました。

この大胆な明暗法は、良質のハリウッド映画の照明効果にも似ています。

上のカラヴァッジョは後世の画家たち、レンブラントやフェルメールなど多くの画家たちに影響を与えました。

いわば西洋絵画の原点ともなっています。