色彩検定3級問題「配色」

【問題】

色相のグラデーションの配色となっている棒グラフを①②③④から1つ選びましょう。

【解説】

グラデーションは、段階的に色が変化している配色なので、変化と共通性のバランスがよく、パッと見ても、整然とした美しさがあります。提示された棒グラフを見ると、①と③は色がバラバラで、グラデーションではありません。

つまり、

選択肢の中では、②と④が、色が段階的に変化したグラデーションにあたります。

 

②は色相が共通(3色とも黄色)で、トーンが段階的に変化している「トーンのグラデーション」。

④は青、青紫、紫と色相が段階的に変化している「色相のグラデーション」ですね。

 

 

【答え】

④が色相のグラデーション

 

 

【まとめと補足】

色のグラデーションは、大きく「色相のグラデーション」と「トーンのグラデーション」があります。

色相のグラデーションは「色相が」段階的に変化し、

トーンのグラデーションは「トーン(明度や彩度)が」段階的に変化します。

 

しかも、例えば、②の場合、

トーンの段階的な変化は、色相が黄で共通性があるために、心地よさが強調されます。(参考:この3色の色記号は、lt8-sf8-d8)。

 

同様に、例えば、④の場合、

色相の段階的な変化は、トーンの共通性のために、心地よさが強調されています。(参考:

この3色の色記号は、b18-b20- b20)。

 


【問題】

バランス・安定感のあるカラーデザインを①②③④から1つ選びましょう。

【解説】

安定感のあるデザインとは、「上の色が明るく、下の色が暗い配色」のことです。

①②③④の中で、上の色ほど明るいのは③のみです。

③は上部は明るい青、下部は暗い青なので、「上ー明るい色、下ー暗い色」、安定感・バランスのある組み合せになっています。

また、上下とも、色相が同一(あるいは類似)なので、より一層の安定感が生じています。

 

 

【答え】

③が最もバランス・安定感があります。