ナチュラルハーモニーは神様の配色

ナチュラルハーモニーを直訳すると「自然の調和」
文字通り、自然界によく見られる配色をいいます。人間がコーディネートした配色ではなく、神様のコーディネートですね。一体どんな配色なのでしょうか?

春の光にまぶしい新緑に目をやってみてください。
「新緑」といっても、さまざまな色が微妙に重なりあっていますね。
例えば「光に当たっている葉っぱ」と「影になっている葉っぱ」は、少し色も異なって見えます。

さて、クイズです。

Q1
「光に当たった葉」と「影になった葉」はどちらが明度が高いですか?

A1
光に当たった葉の方が明るく、明度が高い。


Q2
「光に当たった葉」と「影になった葉」は色相は同じですか?異なりますか?
異なるならば、どのように異なりますか?

A2
異なっている。
葉っぱの色である「黄緑色」は、光に当たった部分が、少し黄色に近く影の部分は、少し青っぽく見えている。

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つまり、「色は明るくなると、黄色っぽく、暗くなると青っぽく」というのが、自然の摂理で、自然の色の法則なのです。

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以上のことを踏まえた上で、例えば、ファッションのカラーコーディネートについては、
ナチュラルハーモニーは安心感があり、調和しやすい配色ですが、反面どこにでもある配色ということになります。
そこで、ナチュラルハーモニーではない「コンプレックスハーモニー(複雑な、複合的な調和)で一目を引く着こなしを楽しむという方法もあります。
たとえば、「ブラウン×青デニム」の配色はコンプレックスハーモニーです。
コンプレックスハーモニーについては、またの機会に解説します。