白い手袋と参院選

参院選、東京都知事選がすぐそこまでですね。さて、街頭演説を行う候補者たちは、なぜみな同じような手袋をはめているのでしょうか。

 

白い手袋、白いタスキは、昭和43年頃から次第に広まりました。当然ながら日本だけの風習のようです。

 

Q「白い理由」は次のうちどちらでしょうか?

1清潔感があるから

2よく目立つ色だから

3候補者、有権者の脂で手が滑らないから

 

まず、選択肢1について

1.清潔感があるは◯正解です。

白は汚れが目立つ色。つまり、真っ白は汚れていない、清潔な証拠になります。この場合の清潔さとは、Aお金に清潔で、誠実な人という候補者のイメージの問題と、

B手袋が実際に清潔で汚れていない、という文字どおりの意味があります。

 

もしAの清潔さの場合は、「潔白」というように白がGoodですが、青、特に明るい青は清潔感がありVery  Goodです。

B実際に汚れてが付いていない、という意味も含んでいるので、この場合は、真っ白であれば、真っ白がよく、白がBestです。

ABの両方の意味から、「白」が Best(最適の色)です。

 

次に、選択肢2について

2.よく目立つ色だからは◯正解です。

よく目立つ色というと、赤や黄色を連想する人も居るでしょうが、しかし、動いてよく目立つのは「白」です。赤は暗い色なので、近くから見ると、派手で目立ちますが、遠くから見ると、夕方には、意外に見えにくくなります。

それに比較して、白は「明るい色」なので断トツ、遠くからでもよく目立ちます。生成りやオフホワイトではなく、真っ白がよく目立ちます。

特に、「手を降る」=「動いている白」は、よく目立ちます。

そもそも「白」とは「顕わになる色(あらわになる色)」、つまり、存在がわかるようになる色という意味です。太陽が昇って、辺りが明るくなる様を「しらじらと」といいます。

夜が明けて、だんだん明るくなっていくさま。「しらじらと夜が明ける」といいます「白々と」と書きます。

 

ちなみに、「黄色」は黒との背景でよく目立ちます。

 

 

以上、1も2も両方正解です。1と2の両方を満たした色は「白」しかも「真っ白」しか無いということになるでしょう。