サンタクロースの「赤×白」配色は1931年コカコーラ社によって世界中へ伝わった!

サンタクロースの赤 コカコーラ
1931年キャンペーンビジュアル

「赤×白」のビコロール配色は、色だけを見ても「サンタクロース」を連想してしまうほど象徴的な配色です。

しかし意外にも、この配色が定着したのは、最近のことで、元々、サンタクロースのイメージは、国や地域によって大きく異なっていました。

 

全世界に共通のイメージを定着化させたのは、アメリカのコカ・コーラ社でした。

コカ・コーラは当初、麻薬(コカイン)や多量のカフェイン、アルコールが入っているという、暗くて、危険な飲料としてのイメージが強かったのです。そのマイナスのイメージを払拭し、子供市場を開拓するために、サンタクロースを起用したのです。

 

1931年(昭和6年)、クリスマスキャンペーン用の広告として、赤い服、白髭のサンタクロースが登場しました。そして、コカ・コーラの世界進出に伴って、このイメージも世界的に定着していきます。

 

 

サンタクロースの赤い衣装のルーツはコカコーラ
1949年のキャンペーンビジュアル

 

このコカ・コーラ戦略により、従来の神聖なサンタクロースに、温かみのある人間的な要素が吹き込まれました。

バラ色の頬、白いあご髭、笑い皺のある新しいサンタクロースです。

 

 

 

 

 

サンタクロースの赤い衣装のルーツはコカコーラ
1962年キャンペーンビジュアル

そもそも、サンタクロースはトルコの聖人、聖ニコラウスの事。聖ニコラウス=サンタ・ニコラウス= サンタ・クロースと呼ぶようになりました。

 

サンタの赤い服は、聖ニコラウスの司教の服の色で、司教の赤かったことに由来するという歴史もあります。

 

 

 

 

以下は、コカコーラがイメージを定着させる前の、紫や緑のサンタクロースです。今よりもやや細身で、厳かな印象ですね。