お正月の配色「◯×◯×◯」

年末になると、街のポスターが、クリスマス配色の「赤×白」「赤×黒」から→ 

正月を連想させる「白×赤×黄」の配色にお化粧直しされます。

例えば、NHK紅白歌合戦のポスターや、箱根駅伝のポスターが、ことさら目をひきました。

 

それらは「白×赤×黄」の色の組み合わせで、各色はそれぞれ次のような意味を持っています。

◆晴れの日(特別の日)の「赤」

◆神聖で厳かな「白」

◆豪華な「金」

 

 

「日の丸の配色」に「金」がプラスされた組み合せですね。

 

NHKの紅白歌合戦の配色は毎年変わることなくこの定番の配色です。

 

さらに、3色の強弱(面積比)に注目しましょう。

常に白が最も大きな面積であることも特徴的です。

 

◆赤の面積が大きいと・・めでたい感が増します。目を引きます。

◆金の面積が大きいと・・ゴージャス感が増します。

◆白の面積が大きいと・・品の良さが強調されます。

 

 

一方

◆赤が大きすぎると・・品がなくなります。猥雑になります。

◆金が大きすぎると・・品がなくなります。重たい印象になります。

◆白が大きすぎると・・地味になります。インパクトがなくなります。

 

 

2016年NHK紅白歌合戦ポスター「白×金×赤」
2016年NHK紅白歌合戦ポスター「白×金×赤」。面積の順番は①白②金③赤
2013年NHK紅白歌合戦ポスター「白×赤×金」
2013年NHK紅白歌合戦ポスター「白×赤×金」面積の順番は①白②赤③金
箱根駅伝のポスター「白×金×赤」
箱根駅伝のポスター「白×金×赤」。面積の順番は①白②金③赤

この箱根駅伝のポスターの配色も

白・・ベースカラー

金・・アソートカラー

赤・・アクセントカラー

 

となり、華やぎと神聖さと御祝い感の具合いちょうどよく、まさに箱根駅伝にふさわしい調和です。

 

 

 

最後に「金色って何色か?」をご説明します。

 

金色を系統色名で表現すると「浅い黄みのブラウン」あるいは「濃い赤みの黄」

色記号ではdp7

になります。

 

「明るめの金色(色みが薄めの金色)」を用いることで、より洗練されたイメージになっているようです。