色彩検定3級問題「男性のファッション配色」とネクタイの配色例

問題12-B
問題12-B

【問題ア】

この写真に関する記述として、最も適切なものを1つ選びましょう。

 

 

①トーンに類似性のある配色である。

②色相に共通性がある配色である。

③補色色相配色である。

④中間色同士の配色である。

 

【解説ア】

【紺色系】×【ブラウン系】の定番配色です。

 

トップスは濃い(色相番号は18番)。

ボトムは鈍い赤みのオレンジ(4番)のパンツと、黄みのオレンジ(6番)です。

色相差12が補色です。

青と橙は補色配色であり、橙の仲間であるブラウンと青も補色配色になります。

 

 

【答えア】

③補色色相配色

 

 

 

 

 


【問題イ】

この写真の「ネクタイの色彩」について、不適切なものを1つ選びましょう。

 

 

①ネクタイとシャツの色は明度のコントラスト。

②ネクタイとシャツの色は彩度のコントラスト。

③ネクタイとシャツの色は対照色相配色。

④ネクタイとジャケットの色は対照色相配色。

 

 

 

【解説イ】

①②ネクタイは色調(明度や彩度)に適度なコントラストを与えることが目的。

③ネクタイの「緑」は、シャツの「赤、白」に対して、対照色相。

④ネクタイの「緑」は、ジャケットの「青」に対して類似色相。

 

 

【答えイ】

④が不適切

 

 

<ポイント>

白シャツが圧倒的に多い男性の着こなしは、ネクタイは白シャツに対して、「明度のコントラスト」が生じるものだが、この着こなしは「赤」×「緑」で、「色相もコントラスト」も生じて、遊び心となっている。

 



【問題ウ】

この写真に関する記述として、最も適切なものを1つ選びましょう。

 

 

①共通性の調和である。

②類似性の調和である。

③対照性の調和である。

④中間色同士の配色である。

 

 

 

【解説ウ】

配色とは、2色以上を組み合わせて新たな効果を生み出すこと。この効果には大きく2通りあり、「共通性の調和」か「コントラストの調和」のいずれか。

 

コントラストが強い=遊び感

共通性が強い=まとまる

 

 

【答えウ】

③対照性の調和

グレイに合わせるネクタイ例
グレイに合わせるネクタイ例

地味に見え、ぼやっとしがちなグレーのスーツに華やかなネクタイの例。

この「ピンク」がグレーと、しっくり馴染むのは、このピンクが中間色(グレイを含んだ色)だからです。

ピンク=グレイ+赤

ですから、グレイみを帯びたピンクがグレイと調和するのは当然でしょう。

グレイ+緑+青の配色は、暖色系を含まないため、地味になりがちです。

そこで緑を繰り返すことで、配色にリズムを生み出すのと同時に、ドット柄(濃い緑×淡い緑)が配色にカジュアル感を与えています。

茶系と青系の組み合せは、イタリアでは配色の1技法として「栗の色と、青空の色」という名前がついている伝統的なものです。

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「おしゃれのイメージレッスンと配色の本」より