アダムとイヴの林檎は?

冬の果物の一つにリンゴがありますね。良くスーパーの店頭で見かけるジョナゴールドなど、冬の長い期間、新鮮な状態で販売される品種もあります。日本では「リンゴの色といえば?」という質問に、ほとんどの人が「赤」と答えますが、国によっては、リンゴといえば「緑」と答える人も多いようです。

 

アップルグリーン (apple green) とは、緑のリンゴに由来する色です。

色彩検定のテキストの解説によると、アダムとイヴのりんご、いわゆる禁断の実は「絵画作品では青リンゴに描かれているものが多い」とあります。この色名が使われ始めた17世紀頃も、青リンゴが一般的だったようですし、最近では、日本のスーパーでも、この「青リンゴ」も多数揃えていますね。

 

「えぇ!でも、なんで青リンゴなの?」と思った人は、色彩センスがシステマチックになっていますね。

JIS慣用色名のアップルグリーンを系統色名でいうと「やわらかい緑みの黄」、マンセル値は10GY 8/5 となっています。

つまり「緑みの黄」だから「黄色の仲間ですか?」ということになります。

日本語での色の呼び方の慣習は、黄色に少しでも緑の要素が入ると「青」と呼ばれることがあります。緑は青の範疇だからです。

PCCSでの9番(緑みの黄)からPCCSの20番(青紫)あたりを「青」と呼んで、少しも違和感がないのが日本の色彩文化です。だから「青りんご」といっても、ほとんどの人が違和感なく受け止めるのでしょう。

 

日本語での色の呼び方の慣習は、黄色に少しでも緑の要素が入ると「青」と呼ばれることがあります。緑は青の範疇だからです。

 

PCCSでの9番(緑みの黄)からPCCSの20番(青紫)あたりを「青」と呼んで、少しも違和感がないのが日本の色彩文化です。だから「青りんご」といっても、ほとんどの人が違和感なく受け止めるのでしょう。