色彩検定2級&3級まとめ

  • 光と色(2級)

 

  • 分光分布とは━━━
  • (ぶんこうぶんぷ)

 

  • 光の成分を表したのが【分光分布】である。
  • 分光分布はグラフで表す。
  • 分光分布のグラフは横軸は『波長』である。
  • 分光分布のグラフの縦軸は『光の強さ(エネルギー)』である。
  • 光の波長域は、長波長・中波長・短波長に3等分できる。
  • 波長はnm(ナノメートル)で表示できる。

 

  • 長波長域は600~700nmの範囲である。
  • 中波長域は500~600nmの範囲である。
  • 短波長域は400~500nmの範囲である。

 

  • 長波長域は「赤・橙」の光を呈する。
  • 中波長域は「黄・緑」の光を呈する。
  • 短波長域は「青・青紫」の光を呈する。

 

 

  • 白熱電球の分光分布━━━
  • 白熱電球の分光分布は 「右上がり」である。
  • 右上がりの分光分布は、長波長域の光が多い。
  • 長波長域の光が多い白熱電球は赤~橙色をしている、

 

 

  • 物体の色━━━
  • 物体(不透明)に当たった光は表面で【反射】か【吸収】される。
  • 物体(透明)に当たった光は表面で【透過】か【吸収】される。
  • 物体に「吸収」されなかった光が「反射」される。
  • 物体から「反射された光の成分」がその物体の色を決める。
  • 物体に当たった光が、どの波長も均等に反射すると無彩色に見える。
  • 均等に多く【反射】すると白く見える。
  • 物体に当たった光が、均等に多く【吸収】すると黒く見える。
  • 物体に当たった光のうち、長波長の赤い光を多く反射すると赤く見える。
  • 物体に当たった光の吸収・反射の割合を波長ごとに表したのが【分光反射率曲線】である。
  • 分光反射率曲線を見ると、どんな色の物体かがわかる。

 

 

 

  • 分光反射率曲線━━━
  • (ぶんこうはんしゃりつきょくせん)
  • 波長ごとの反射率の割合をグラフにしたものを【分光反射率曲線】という。
  • 分光反射率曲線はグラフで表す。
  • 分光反射率曲線の横軸は『波長』である。
  • 分光反射率曲線の縦軸は『反射率(反射・吸収の割合)』である。

 

  • 分光反射率曲線が全体に上の位置にあると「明度が高い」。
  • 分光反射率曲線の高低差が多いと「彩度が高い」。
  • 分光反射率曲線の最も高い波長によって「色相」が決まる。
  • 分光反射率曲線の右が高いのは赤や橙である。
  • 分光反射率曲線の中央が高いのはである。
  • 分光反射率曲線の左が高いのは青や青紫である。

 

 

  • 色の表示(2級)
  • マンセル表色系━━━
  • 顕色系(けんしょくけい)の代表的なカラーシステムである。
  • 顕色系とは、色相・明度・彩度のそれぞれが見た目に等間隔になるように配置したカラーシステムである。

 

  • マンセル表色系の色相
  • マンセル表色系では色相をHue(ヒュー)という。
  • マンセル色相の5色の基本色名が元になっている。
  • マンセル色相の基本色相は、赤・黄・緑・青・紫である。
  • マンセル色相の基本色相は、 R・Y・G・B・Pで表示できる。
  • R・Y・G・B・Pのそれぞれの中間には、YR・GY・BG・PB・RPを加えた10色が色相を表すための記号である。
  • マンセル色相ではYとGの中間はYGではなく、GY(黄緑)である。
  • PCCS色相では、黄緑はYG(黄緑)である。

 

  • マンセル表色系の明度
  • マンセル表色系は明度をValue(バリュー)という。

 

  • マンセル表色系の彩度
  • マンセル表色系は彩度をChroma(クロマ)という。
  • マンセル表色系では【色相 明度/彩度】で表示する。例えば真っ赤は「5R 4/14」となる。
  • 色彩調和の考え方(2級)

 

  • ルードの色彩調和━━━
  • アメリカの自然科学者ルード(1831-1902)の言葉
  • 「美しい配色は、たくさんの色を使うことによってできるのではなく、ごく限られた色の使用によって達成できる」
  • ルードは「現代色彩学(モダンクロマチックス)」という著作がある。

 

  • ジャッドの色彩調和━━━
  • アメリカの色彩学者ジャッド(1900-1972)は色彩調和を4つに原理にまとめた。
  • 秩序の原理とは、等間隔に配置されている色相から、規則的に色は選択する。例・ダイアード配色
  • なじみの原理とは、木の葉の、光が当たった所と影の部分の色の調和。例:ナチュラルハーモニー配色
  • 類似性の原理とは、共通性のある色同士は調和する。例:同系色相、同系トーン配色
  • 明瞭性の原理とは、明快なコントラストのある色同士は調和する。例:対照色相配色、対照トーン配色、セパレーション配色

 

 

  • ナチュラル・ハーモニー配色━━━
  • ルードの色彩の自然連鎖の原理に沿った色彩調和の方法を【ナチュラル・ハーモニー(ナチュラル配色)】という。
  • 同じトーンの場合、最も明るい色相は黄、最も暗い色相は青紫である。
  • つまり、一般に黄色は明るく、青~青紫は暗い。

 

  • 黄(Yellow)は色相記号Yで表す。
  • 黄のPCCSの色相番号は8番である。
  • 黄色の色相全般を8:Yで表記できる。

 

  • 青紫(Violet)は色相記号Vで表す。
  • 青紫のPCCSの色相番号は20番である。
  • 青紫の色相全般を20:Vで表記できる。

 

  • Violet(バイオレット)は、すみれ色(青紫色)である。
  • 8:Yに近い色相が、20:Vに近い色相よりも明るい配色をナチュラル配色という。
  • 8:Yに近い色相が、20:Vに近い色相よりも暗い配色をコンプレックス配色という。
  • 同一トーンの配色はすべてナチュラル配色である。(なぜなら、必ず黄色に近い色相が明るい色だから)。
  • 明るい黄色と暗い黄緑色はナチュラル配色となる。

 

 

  • コンプレックス・ハーモニー配色━━━

 


 

  • 色彩検定3級の色彩用語のまとめです。

 

光と色(3級)

  • 光と色━━━
  • 光は【電磁波(でんじは)】である。
  • 電磁波とは、電気と磁気のエネルギーが波となって空間を伝わっていく。
  • 電磁波は【振幅(しんぷく)】と【波長(はちょう)】で表す。
  • 波長は【nm(ナノメートル)】という長さの単位で表される。
  • 1nmは10億分の1メートルである。

 

  • 人間の眼が感じることのできる波長範囲は【380~780nm】
  • 電磁波の380~780nmの範囲を【可視光】という。
  • 可視光(可視光線)は3等分して捉えることが多い。
  • 可視光の400~500nmを【短波長】、
  • 可視光の500~600nmを【中波長】、
  • 可視光の600~700nmを【長波長】

 

  • 短波長の光(400~500nm)は青や青紫の光を放つ。
  • 中波長の光(500~600nm)は黄や緑の光を放つ。
  • 長波長の光(600~700nm)は赤や橙の光を放つ。
  • 【紫外線(しがいせん)】は、可視光の波長側の側の波長域である。
  • 【赤外線(せきがいせん)】は、可視光の波長側の側の波長域である。

 

  • すべての波長の光を均等に含んだ光を【白色光(はくしょくこう)】という。
  • 単一の波長の光を【単色光(たんしょくこう)】という。
  • 白色光を単色光に分けることを【分光(ぶんこう)】という。
  • 光を波長成分ごとに分けて、グラフにしたものを【分光分布】という。
  • 分光分布を見ると、どんな色の光かがわかる。

 

  • 物体に光が当たると、光は表面で【反射】か【吸収】か【透過】である。
  • 物体に当たった光が、均等に多く【反射】すると白く見える。
  • 物体に当たった光が、均等に多く【吸収】すると黒く見える。
  • 物体に当たった光のうち、長波長の赤い光を多く反射すると赤く見える。
  • 物体に当たった光の吸収・反射の割合を波長ごとに表したのが【分光反射率曲線】である。分光反射率曲線を見ると、どんな色の物体かがわかる。

 

 

  • 眼の仕組み━━━
  • 【強膜(きょうまく)】はいわゆる白目の部分。
  • 強膜は、カメラのボディーの役割。
  • 【脈絡膜(みゃくらくまく)】もカメラのボディーの役割。

 

  • 【角膜(かくまく)】と【水晶体(すいしょうたい)】はカメラのレンズの役割。
  • 角膜は、外光を眼球内部へ屈折させている。
  • 水晶体は、厚みを変えることで、角膜の役目を補助し、焦点調節を行う。
  • 【虹彩(こうさい)】は、カメラの絞りの役割をしている。
  • 虹彩は、眼に入る光の量を調節している。
  • 【瞳孔(どうこう)】は、虹彩の中央にあいた円形の孔。
  • 明るい時は瞳孔は小さく、暗い時は大きくなる。

 

 

  • 【網膜(もうまく)】は、カメラのフィルムの役割。
  • 眼球に入った光は、【角膜で屈折】し、【虹彩】が瞳孔の大きさを変えて光の量を調節して、【網膜に像を結ぶ】。
  • 視細胞には、錐体細胞(すいたいさいぼう)と杆体細胞(かんたいさいぼう)がある。
  • 錐体細胞のことを錐体(すいたい)ともいう。
  • 杆体細胞のことを杆体(かんたい)ともいう。
  • 【錐体】は明るいところで働く。
  • 【杆体】は暗いところで働く。
  • 杆体には1種類しかない。
  • 錐体には3種類がある。
  • 短波長の光(青)を主に感じるのは【S錐体】。SはShort(短波長の光)。
  • 中波長の光(緑)を主に感じるのは【M錐体】。MはMiddle(中波長の光)。
  • 長波長の光(赤)を主に感じるのは【L錐体】。LはLong(長波長の光)。

 

 

  • 混色━━━

 

  • 混色には加法混色と減法混色がある。
  • 【加法混色】は色光による混色。
  • 加法混色は、混色するほど、エネルギーが増す。
  • 加法混色は、混色するほど、明るくなる。

 

  • 【減法混色】は色料による混色。
  • 減法混色は、混色するほど、エネルギーが減る。
  • 減法混色は、混色するほど、暗くなる。

 

  • 加法混色の三原色はRGB(赤緑青)である。
  • 加法混色のRGBを全部足すと白色光になる。
  • 減法混色の三原色はCMYである。
  • 減法混色のCMYを全部足すと暗灰色(あんかいしょく)になる。
  • 色料の三原色のCとはシアンブルー。
  • シアンブルーは青緑(正確には、緑みの青、PCCS16番)である。

 

  • 色料の三原色のMとはマゼンタ。
  • マゼンタは赤紫(PCCS24番)である。
  • 色料の三原色のYとはイエローで黄(PCCS8番)である。

 

  • 加法混色には【同時加法混色】と【併置加法混色】と【継時加法混色】がある。
  • 同時加法混色とは、照明ランプが1台、2台と増えるような混色である。
  • 併置加法混色とは、モザイク画や、カラーテレビやスマホの色の混色である。それぞれの色光(色料)が併置されていて、眼の中で混色している。

 

  • 液晶テレビ、スマホのようなカラーモニターの色は、【色光の三原色RGB】による【併置加法混色】によって成り立っている。
  • カラー印刷の色は、【色料の三原色CMY】による【減法混色と併置加法混色】によって成り立っている。

 

  • 色表示━━━

 

  • 色は【有彩色】と【無彩色】に大別される。
  • 色には【色相】【明度】【彩度】の3つの属性によって規定されている。
  • 色相・明度・彩度を【色の三属性】という。
  • 有彩色は、色相・明度・彩度の三属性によって規定される。
  • 無彩色は、明度のみによって規定される。

 

  • 色は「色み+白+黒」で成り立つと考えられる。
  • 「色み」のみで出来た色を【純色(じゅんしょく)】という。
  • 「色み+白」で出来た色を【明清色(めいせいしょく)】という。
  • 「色み+黒」で出来た色を【暗清色(あんせいしょく)】という。
  • 「色み+白+黒」で出来た色を【中間色(ちゅうかんしょく)】という。
  • 中間色のことを【濁色(だくしょく)】ともいう。
  • 明清色と暗清色を合わせて【清色(せいしょく)】という。

 

  • 色の三属性を規則的に空間を配置したものが【色立体】である。
  • 色を配置するときの基本的なルールを決めたシステムを【表色系】という。
  • 表色系には【顕色系(けんしょくけい)】と【混色系(こんしょくけい)】の2つがある。
  • 顕色系の代表的なものにPCCSとマンセル表色系がある。
  • 日本の色彩学習で主に用いられている表色系は、【PCCS】である。

 

  • PCCSとは【日本色研配色体系】のことである。
  • PCCSでは明度と彩度を合わせて【トーン】という概念を用いている。
  • 色相のことを【Hue(ヒュー)】という。
  • 色調のことを【Tone(トーン)】という。
  • PCCSは、色相とトーンの2つで色を規定するので【ヒュー・トーン・システム】という。
  • PCCSの色相は【24色相】である。
  • PCCSの色相環は【心理4原色】である【赤・黄・緑・青】を元に出来ている。
  • PCCSの色相環では、相対する位置に【心理補色】を置いている。
  • 心理補色とは心理的に正反対の色。

 

  • PCCSの明度のことを【Lightness(ライトネス)】という。
  • PCCSの明度段階9.5は白
  • PCCSの明度段階1.5が黒
  • 明度段階が1.5~4.0が低明度。
  • 明度段階が4.5~6.5が中明度。
  • 明度段階が7.0~9.5が高明度。

 

 

  • PCCSの彩度のことを【Saturation(サチュレーション)】という。
  • PCCSの最高彩度の色は9sである。
  • 彩度段階1s~3sが低彩度。
  • 彩度段階4s~6sが中彩度。
  • 彩度段階7s~9sが高彩度。
  • PCCSでは【色相記号ー明度ー彩度】の順に表記する。例えば、真っ赤は【2:R-4.5-9s】と表示される。