色彩検定2級問題「プロダクトデザイン」

【問題A】

プロダクトデザインにおける色彩の役割について、次の記述のうち、最も不適切なものを1つ選びましょう。

 

①西欧で色によって商品価値を高めるという考え方が始まった。

②商品色彩は市場における販売動向を左右するといわれている。

③色彩を施すことにより、商品の形状の美しさを強調することができる。

④色みや光沢感をコントロールすることによって、商品の品質感を高めることができる。

 

 

 

 

【解説A】

 ① 「色によって商品価値を高める」という考え方は、1950年代にアメリカで始まったのもので、西欧ではないので不適切な文(※)

 

(※)西欧とは、東洋に対しての言葉として用いてアメリカを含める意味もありますが、この試験では「アメリカは西欧ではない」という見解のようです。いずれにせよ、①③④がすべて適切な文であることからも、①が不適切であると判断できます。

 

 

【答えA】 ①が不適切。


 

【問題B】

プロダクトデザインの色彩表現ついて、次の記述のうち、最も不適切なものを1つ選びましょう。

 

①商品コンセプトのイメージに色彩イメージを付加することで、ターゲットユーザーにアピールすることができる。

②ユーザーの好みに対して、選択の幅が必要な場合には、カラーバリエーションの展開で対応する。

③商品に汎用性のある色彩を用いることは、競合商品に対する差別化になる。

④意図的に対照的な色彩を用いることで、競合商品に対して違いが強調できる。

 

 

 

【解説B】

「汎用的な色彩では、差別化できない」ので③は不適切。

一方、競合商品に対して差別化をはかるために、意図的に対照的な色彩を用いることがあるので、④は適切な文。

 

 

【答えB】③が不適切。

 

 

 

 


 【問題C】

商品色彩の市場環境への対応について、次の記述のうち、最も不適切なものを1つ選びましょう。

 

①商品色彩に対するユーザーの好みは様々で、時代によって変化する。

②国や地域によって、気候や風土の要因から商品色彩への好みに差が現れる、

③情報社会による影響から、世界中で共通に受け入れられる商品色彩も出現している。

④商品色彩の計画には、市場環境への対応よりオリジナルカラーを優先する。

 

 

 

【解説C】

④オリジナルカラーを優先すると、市場環境に的確に対応する柔軟性が失われる。

 

 

 

【答えC】④が不適切。