色彩検定2級まとめ①『生活と色』『光と色』

光と色(2級)

 

色の見え方━━━

誘目性

注意を向けていない物への、発見のしやすさをで誘目性(ゆうもくせい)という。

□人の目を引き付ける色の度合を「色の誘目性」という。

□赤は誘目性が高い。

□危険表示や禁止表示には、誘目性の高い色彩が効果的(例:「危険」の赤い標識)。

□無彩色より有彩色の方が誘目性が高い。

□黒背景では黄、白背景では赤が注意をひきやすい(誘目性が高い)。

 

視認性

注意を向けて、対象をさがすときの発見のしやすさを「色の視認性」という。

□公共の場所での案内表示には、視認性の高い色が必要である。

□背景との「色の差」とりわけ「明度差」が大きいと、視認性が高まる。

□黒背景の黄は視認性が高く、白背景の黄が視認性が低い。

□案内板などで見られる「黄背景に、黒文字」の配色は視認性が高い(例:「出口」の標識)。

 

明視性・可読性

□文字や数字の意味の理解のしやすさを「明視性、可読性」という。

□背景の色(地色)と図色の「明度差を大きく」することが大切である。

□図形細部のとらえやすさを「明視性」という。

□文字・数字の読みやすさを「可視性」という。

□色相差が大きくても、明度差がなければ、明視性や可読性が低くなる。

 

識別性

□地下鉄は路線によって色が決まって区別されている。このように色による区別と認識のしやすさを「識別性」という。

 

 

ユニバーサル・デザイン

□ユニバーサル・デザインとは、すべての人(ユニバーサル)のためのデザインのこと。年齢・国籍・障害の有無に関係なく、誰でも利用しやすいデザインのこと。

 

 

光と色(2級)

分光分布とは━━━

(ぶんこうぶんぷ)

 

□光の成分を表したのが【分光分布】である。

□分光分布はグラフで表す。

□分光分布のグラフは横軸は『波長』である。

□分光分布のグラフの縦軸は『光の強さ(エネルギー)』である。

□光の波長域は、長波長・中波長・短波長に3等分できる。

□波長はnm(ナノメートル)で表示できる。

 

□長波長域は600~700nmの範囲である。

□中波長域は500~600nmの範囲である。

□短波長域は400~500nmの範囲である。

 

□長波長域は「赤・橙」の光を呈する。

□中波長域は「黄・緑」の光を呈する。

□短波長域は「青・青紫」の光を呈する。

 

 

白熱電球の分光分布━━━

□白熱電球の分光分布は 「右上がり」である。

□右上がりの分光分布は、長波長域の光が多い。

□長波長域の光が多い白熱電球は赤~橙色をしている、

 

 

物体の色━━━

□物体(不透明)に当たった光は表面で【反射】か【吸収】される。

□物体(透明)に当たった光は表面で【透過】か【吸収】される。

□物体に「吸収」されなかった光が「反射」される。

□物体から「反射された光の成分」がその物体の色を決める。

□物体に当たった光が、どの波長も均等に反射すると無彩色に見える。

□均等に多く【反射】すると白く見える。

□物体に当たった光が、均等に多く【吸収】すると黒く見える。

□物体に当たった光のうち、長波長の赤い光を多く反射すると赤く見える。

□物体に当たった光の吸収・反射の割合を波長ごとに表したのが【分光反射率曲線】である。

□分光反射率曲線を見ると、どんな色の物体かがわかる。

 

 

 

分光反射率曲線━━━

(ぶんこうはんしゃりつきょくせん)

□波長ごとの反射率の割合をグラフにしたものを【分光反射率曲線】という。

□分光反射率曲線はグラフで表す。

□分光反射率曲線の横軸は『波長』である。

□分光反射率曲線の縦軸は『反射率(反射・吸収の割合)』である。

 

□分光反射率曲線が全体に上の位置にあると「明度が高い」。

□分光反射率曲線の「高低差」が多いと「彩度が高い」。

□分光反射率曲線の最も高い波長によって「色相」が決まる。

□分光反射率曲線の右が高いのは赤や橙である。

□分光反射率曲線の中央が高いのはである。

□分光反射率曲線の左が高いのは青や青紫である。

 

 

物体表面の質感(2級)━━━

□光沢のない、マットな物体の表面には凹凸が多い。

□だから、表面に当たった光はあらゆる方向にまんべんなく反射する。

□このような反射を拡散反射という。

□光沢のある、ツルツルの物体表面には、凹凸が少ない。

□だから、表面に当たった光は、一定の方向に強く反射する。

□このような反射を鏡面反射という。

 

□拡散反射と鏡面反射はいずれも色とは関係のなく、質感と関係する反射である。