もっとも「不適切な色」平昌オリンピック

平昌オリンピックの紫色

平昌オリンピックが終わりました。
日本選手の大活躍とともに、フェアな闘いぶりに感動しましたね。
さて、カラーリストとして気になった色彩は、フィギュアスケート、スピードスケートの会場の「紫色」です。
「紫」は色の中でも、最も使い方が難しく、はっきり申し上げて「本体、紫色はスポーツには適さない色」です。


なぜならば、紫色には「もっとも動きがない色」であり、
紫色は「もっとも病的な色」だからです。

進出色の赤と後退色の青を混色してできた紫色は、前にも後ろにも進めずに、止まった印象があり、昔からスポーツには使用されない色とされてきました。
しかし、最近ではサンフレッチェ広島や京都サンガ F.C.のユニフォームなどにも使われています。

一方、人は身体を病んだり、心を病んだりすると、「紫色」に惹かれるというのも、色彩心理の基本です。

本来はスポーツに適さない色でも、それを採用する人々の心が病んでくると、次第にスポーツ製品にも紫色が増えてくるでしょう。

プロスポーツに採用されはじめると、つい子供の用品にも取り入れてしまいかちですが、
紫色は最も病的な色であり、「元気いっぱいの子供」にも適さない色であることを心に留めておきましょう。