色彩検定2級「マンセル表色系」

2013年冬期検定試験に出題された色彩検定2級の問題です。

【A】〜【E】に適切な言葉を入れましょう。

【A】〜【D】はカタカナで

【E】は数字とアルファベットが入ります。

語群はありません。

 

 

マンセル表色系もPCCSも顕色系の表色系であるが、色票を揃えているので【A】システムである。

色相は両表色系とも【B】と呼ばれているが、明度と彩度は違う名称で呼ばれている。

PCCSの色立体は上から見ると外周が正円になっているが、これは純色の【C】がすべて9sで等しいからである。

これに対して、マンセル表色系では、彩度段階の最高段階が【B】によって違っているために、色立体は非対称で複雑な形になっている。

また、PCCSでは原則として「 v4」のように【D】の略記号と色相番号を連記することによって色を表示する。この「v4」をマンセル表色系で表示すると「【E】 5.5/14.0 】となる。これはマンセル表色系では「0」を使った色相の表示は行われないので、「0YR 5.5/14.0」としないことに注意する必要がある。

 

 

以下、問題を1つずつ分けて解説します。

 

 

【問題A】━━

マンセル表色系もPCCSも顕色系の表色系であるが、

色票を揃えているので【A】システムである。

 

【答えA】

カラーオーダー

 

【解説A】

色票を揃えたシステムをカラーオーダーシステムという。

 

 

 

【問題B】━━

色相は両表色系とも【B】と呼ばれているが、明度と彩度は違う名称で呼ばれている。

 

【答えB】

ヒュー

 

【解説B】

ヒューとはHue

明度は、PCCSではライトネス、マンセルではバリューと呼ぶ。

彩度は、PCCSではサチュレーション(飽和度)、マンセルではクロマ(着色度)である。

 

 

 

【問題C】━━

PCCSの色立体は上から見ると外周が正円になっているが、これは純色の【C】がすべて9sで等しいからである。

 

【答えC】

サチュレーション

 

【解説C】

彩度のことで、カタカナ記入なので、サチュレーション(飽和度)となる。

 

 

 

【問題D】━━

PCCSでは原則として「 v4」のように【D】の略記号と色相番号を連記することによって色を表示する。

 

【答えD】

トーン

 

 

 

【問題E】━━

マンセル色表示で表示すると「【E】5.5/14.0」となるが、マンセル表色系では(略)「0YR 5.5/14.0」となる。

 

【答えE】

10R

 

【解説E】

0YRに該当するのは、10Rである。

YR(黄赤)の最初はR(赤)の最後に当たる。

0YR=10R

しかし、0YRという表記法はないので、10Rとなる。

 

 

 

以下、解答を記入した全文。

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マンセル表色系もPCCSも顕色系の表色系であるが、色票を揃えているので【A:カラーオーダー】システムである。

色相は両表色系とも【B:ヒュー】と呼ばれているが、明度と彩度は違う名称で呼ばれている。

PCCSの色立体は上から見ると外周が正円になっているが、これは純色の【C:サチュレーション】がすべて9sで等しいからである。

これに対して、マンセル表色系では、彩度段階の最高段階が【B :ヒュー】によって違っているために、色立体は非対称で複雑な形になっている。

また、PCCSでは原則として「 v4」のように【D:トーン】の略記号と色相番号を連記することによって色を表示する。

この「v4」をマンセル表色系で表示すると「【E:10YR】 5.5/14.0」となる。

これは、マンセル表色系では「0」を使った色相の表示は行われないので、「0YR 5.5/14.0」としないことに注意する必要がある。