過去問2級「錐体と杆体」2014年冬◆問題1

次の記述に続く文として、最も適切なものを、それぞれ①②③④からひとつ選びましょう。


網膜の視細胞には錐体と杆体があり、

①数は錐体の方が多い。

②錐体と杆体の数は同じである。

③錐体は3種類がある。

④杆体は2種類がある。



 

答え)③

 

解説)視細胞(視ることに関係のある細胞)は大きく2つに大別されます。

それは「明るさがわかる細胞」と「色がわかる細胞」の2種類です。

明るさがわかる細胞を杆体(かんたい)

色がわかる細胞を錐体(すいたい)といいます。

最低限、生物として生き延びるためには、錐体(色がわかる)と、杆体(明るさがわかる)はどちらが大切だと思いますか?

↓↓

明るさがわかる方が大切です。明るさがわかれば、明暗、つまり物の形がわかるので、暗闇でもどうにか歩いたり、敵の存在を知ることができます。ですから、私たちの目は、色のわかる錐体よりも、明るさがわかる杆体の方が多いのです。

よって①数は錐体の方が多いは誤り。

②錐体と杆体の数が同じも誤り。

③錐体は3種類は正しい。三原色というように、私たちは色を3つのセンサーで見ています。

 

④杆体は単に明暗なので、1種類ですから、誤りです。